あなたはどのタイプの休息が必要?5種類の心身の休め方
12月は慌ただしさが増し、知らず知らずのうちに心や体に疲れを溜めてしまうことがあります。 今年の年末年始、どのようにお過ごしですか?そして今、体と心は、どんな状態ですか?
自分のエネルギーを回復するのに必要なこと、それは休むこと。 ただし、“休む”といっても形はさまざまで、機能性医学の専門家ウィリアム・コールは、その種類を5つに分類しています。そして状況によっては、5種類の休息すべてを必要とすることもあるそうです。
以下、その5つの休息についてご紹介します。
5種類の休息
1. 一旦停止する時間
「バーンアウト(燃え尽き症候群)」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、身体的・精神的に疲れ果て、エネルギーが枯渇した状態を指します。原因として、境界線を引かずに多くの責任を抱え込むことが挙げられます。
そんな時は、息抜きが必要。
とにかく、一度ゆっくり休みましょう。
特定の曜日に予定を何も入れない、まるまる一週間ゆったりする、もしくは完全シーズンオフにする・・・人によって異なってきますが、実際に休むまで、バーンアウトからは回復が出来ないと言われています。
自分のコップに水がないと、相手にも与えてあげることが出来ませんよね。周りの人を心地良く助けてあげるためにも、自分自身に、休む時間を与える許可をあげてください。
2. 一旦停止する時間
日常の中で一人になり、自分自身と向き合うことも重要です。
今自分の周りでどんなことが起こっていて、自分はどんな状態で、何を感じているのか。
自分の心と体の状態や、周囲で起きていることを振り返る時間を持つことで、疲労がピークに達する前に気づける場合もあります。
自己理解が深まると、ストレスが多い状況に直面しても、必要なバウンダリーを設け、適切に対処する力が身につきます。
3. 睡眠時間
言うまでもなく、睡眠は心身を回復させる基本です。
特に毎晩7時間以上の深い眠りを確保することが推奨されています。
「当たり前のことをどれだけ丁寧に実行できるか」。その大切さを再確認したいですね。
4. 外で過ごす時間
海外でも注目されている、日本の『森林浴』。森林浴を日常的にすることでストレスが減ったり、呼吸器の炎症が抑えられたりする、といった研究結果もあります。
テレビを見たり、携帯をチェックしながら休む、ということも出来ますが、スクリーンタイムと休息感の関係を示す研究はなく、むしろそれは逆効果になることも。
休憩時、テレビや携帯の画面を見ることに無意識に時間を費やしてしまいがちですが、代わりに散歩に出かけてみましょう。
たった10分でも、新鮮な空気を吸いながら体を動かすことで気持ちがリフレッシュする、みなさんもきっとそんな経験があるのではないでしょうか。
5.自分らしくいられる人との時間
心から安心できる時間とは、自分を偽らずにいられる人と過ごす時間のことです。
葛藤や感情を受け止めてくれる理解者や、夢を応援してくれる人たちとのひとときは、心を癒し、エネルギーを回復させてくれます。
あなたに必要な休息はどれですか?
私自身、1、2、4を必要とする傾向にありますが、ときには親しい友人との時間、5をとても欲するときもあるし、十分な睡眠、3が必要だと感じることもあります。
数か月前にバーンアウトを経験した際、まず必要だったのは「一旦停止する時間(1)」、次に「信頼できる人との時間(5)」でした。その後、自分自身と向き合い、同じことを繰り返さないためにどうしたらよいのか、ベストな自分でいられるためには何が必要なのかを学び、心に留めています。2の時間を作り、自分自身を知ることの大切さを嚙み締めました。
自分らしくベストな状態でいられるために、その時にどの休息が必要か、心と体の声を聴きながら、自分自身にしっかりと休む時間を取ってあげてくださいね。